年に1度の漫才チャンピオンを競う賞レース、M-1グランプリ(エムワングランプリ)。一時中断した時期はありましたが、2001年の第一回大会開催からすでに20年の歴史があります。
ゆにばーす・川瀬名人のように、M-1グランプリでの優勝のみを目的にお笑い芸人を志す人が現れるほど大きなイベントになりました。参加組数も年々増えており、毎年予選から白熱した戦いが繰り広げられています。
今回は、M-1グランプリの歴史と動画で見る方法を紹介します。
M-1グランプリとは
あらためて、M-1グランプリとは吉本興業が主催する漫才日本一を決める大会です。漫才(MANZAI)の頭文字を取り、F1やK-1などの大会に倣ってM-1と名付けられました。
🏆M-1グランプリ2021🏆
エントリー受付中!
締切は「8/31(火)当日消印有効」です。
東京・大阪会場の後半日程は大変混み合いますので、
お早めのエントリー、出場をご検討ください!
よろしくお願い致します!#M1 #M1グランプリ pic.twitter.com/9FXbKWNxmT— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) July 19, 2021
ここでは、M-1グランプリの基本情報を紹介します。
エントリー組数
M-1グランプリ出場者数は2020年大会では5,000組以上。2001年の1,603組から比べると3倍以上に成長しています。
特に、2003年から2004年にかけて飛躍的にエントリー数が増え、2010年の大会終了まで参加数を伸ばし続けました。個人的な意見ですが、今田耕司さんが司会になって番組が安定したことと、笑い飯や千鳥などの若手が決勝進出したことによる新鮮さが合わさった結果ではないかと思います。
また、2015年に大会が再開されたときに一時減少しましたが、近年はエントリー数が増加しました。若手から中堅芸人にとってM-1グランプリは重要なイベントであることがわかるはずです。
開催の経緯
2001年、島田紳助さんが「漫才への感謝と恩返し」そして「漫才師が辞めるきっかけづくり」のために企画、吉本興業主催でM-1グランプリを開催することになりました。結成年数15年以内(2010年までは10年)の漫才師であれば、プロ・アマチュア問わず誰でも出場できます。
2010年までのM-1グランプリでは、結成年数10年以内の漫才師という条件でした。
2015年の大会から結成年数が15年に拡大された経緯は、2010年にM-1グランプリが発展的解消として大会を終了・2015年に復活するまでの空白の5年間を埋めるための特別措置です。
M-1グランプリを引き継ぐプロジェクトとして島田紳助さんが大会実行委員長で「日清食品THE MANZAI」が始まりました。しかし、島田紳助さんの不祥事により、形式を変更して2014年までTHE MANZAIが開催されます。
M-1グランプリ終了後、目標を見失ってお笑いを辞めてしまった芸人が多数いたようです。元々は10年の節目で終了する予定だったようですが、芸人たちの目標を作るために再開したと言われています。
審査基準
M-1グランプリはとにかく面白い漫才であることが審査条件です。
M-1グランプリ2002(第2回大会)のテツandトモのように、松本人志さんや立川談志さんも彼らの面白さは認めつつ、「漫才として評価すべきか」という視点から低評価した例もありました。コントやトークなどの芸も認められていますが、M-1グランプリでは小道具を使った歌ネタは評価されにくい傾向はあるようです。
2020年M-1チャンピオンのマヂカルラブリーのように「あれは漫才なのか?」と、物議を醸すようなネタであっても参加できます。センターマイクの間に立って二人が話し始めたら、どんな形でも漫才なのです(厳密には野田クリスタルさんは寝転がっていましたが……)。
M-1グランプリ優勝者の特典
M-1グランプリで優勝した漫才師には以下の賞品・賞金が贈られます。
- 優勝賞金1,000万円
- スポンサーから豪華賞品
さらに、多くのM-1チャンピオンが話しているように、M-1で優勝した翌日からテレビ番組の出演依頼が殺到するようです。
今日はM-1の日!
あれから1年!
一夜にして人生が変わった激動の1年でした!
新チャンピオンがM-1ドリームを掴む瞬間を是非ご覧ください! pic.twitter.com/Plxsp36bVZ— ミルクボーイ内海 (@uttakaga) December 20, 2020
優勝しなかったコンビでも人気に火が付くことは珍しくありません。
M-1グランプリ出場まで世間的には無名だったコンビも、一夜にして売れっ子芸人になる可能性を秘めているのです。
M-1グランプリ歴代優勝者とファイナリスト
2021年8月時点で、これまでのM-1グランプリの歴代優勝者とファイナリストを紹介します。
まずはM-1グランプリの優勝者がどんな順番でネタを披露し、どんな点数だったかをまとめました。
年度/回 | コンビ名/所属事務所 | エントリーNo. | 出場組数 | 決勝出場回数 | ファーストラウンドの得点 | ファーストラウンドの順番/順位 | 最終決戦 |
2001年(第1回大会) | 中川家(吉本興業) | 438 | 1,603組 | 初出場 | 829点
|
1番(1位) | 先攻 |
2002年(第2回大会) | ますだおかだ(松竹芸能) | 1754 | 1,756組 | 2年連続 | 612点 | 2番(2位) | 3番 |
2003年(第3回大会) | フットボールアワー(吉本興業) | 1895 | 1,906組 | 3年連続 | 663点 | 7番(1位) | 3番 |
2004年(第4回大会) | アンタッチャブル(プロダクション人力舎) | 2560 | 2,617組 | 2年連続2回目 | 673点 | 8番(1位) | 1番 |
2005年(第5回大会) | ブラックマヨネーズ(吉本興業) | 3365 | 3,378組 | 初出場 | 659点 | 5番(1位) | 3番 |
2006年(第6回大会) | チュートリアル(吉本興業) | 3895 | 3,922組 | 2年連続3回目 | 664点 | 6番(1位) | 3番 |
2007年(第7回大会) | サンドウィッチマン(フラットファイヴ) | 4201 | 4,239組 | 初出場(敗者復活) | 651点 | 9番(1位) | 3番 |
2008年(第8回大会) | NON STYLE(よしもとCA東京) | 4467 | 4,489組 | 初出場 | 644点 | 7番(2位) | 2番 |
2009年(第9回大会) | パンクブーブー(よしもとCA東京) | 4610 | 4,629組 | 初出場 | 651点 | 8番(2位) | 2番 |
2010年(第10回大会) | 笑い飯(よしもとCA東京) | 4835 | 4,835組 | 9年連続9回目 | 668点 | 6番(2位) | 2番 |
2015年(第11回大会) | トレンディエンジェル(よしもとCA東京) | 2311 | 3,472組 | 初出場(敗者復活) | 825点 | 9番(2位) | 2番 |
2016年(第12回大会) | 銀シャリ(よしもとCA大阪) | 1949 | 3,503組 | 3大会連続 | 470点 | 4番(1位) | 3番 |
2017年(第13回大会) | とろサーモン(よしもとCA東京) | 2465 | 4,094組 | 初出場 | 645点 | 3番(3位) | 1番 |
2018年(第14回大会) | 霜降り明星(よしもとCA東京) | 349 | 4,640組 | 初出場 | 662点 | 9番(1位) | 3番 |
2019年(第15回大会) | ミルクボーイ(吉本興業) | 297 | 5,040組 | 初出場 | 681点 | 7番(1位) | 3番 |
2020年(第16回大会) | マヂカルラブリー(吉本興業) | 2617 | 5,081組 | 3大会ぶり2回目 | 649点 | 6番(2位) | 2番 |
※よしもとCA=よしもとクリエイティブ・エージェンシーの略
なお、M-1グランプリファーストラウンドの最高得点は2019年のミルクボーイでした。コーンフレークのネタは今見返しても会場全体が爆笑の渦に巻き込まれているのがわかります。
M-1グランプリ2001
DVD/M-1グランプリ 2001完全版~そして伝説は始まった~/バラエティ/YRBY-50010
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記念すべき第一回大会。決勝会場は今と違い、東京都世田谷区にあるレモンスタジオで開催されました。採点がメモ帳だったり視聴者投票があったりと、初回の手探り感を感じさせる大会です。
見どころ
中川家が一番手で出場し、そのまま優勝したM-1グランプリ2001。2021年時点では唯一の一番手優勝コンビです。ますだおかだや麒麟、フットボールアワー、おぎやはぎら、テレビで活躍する大物芸人が若かった頃のネタが楽しめます。
ちなみに、冒頭でラサール石井さんが「吉本がやっている番組で、松竹のますだおかだが取れるのか?(優勝できるのか)」と発言していますが、島田紳助さんが「ガチンコです」と答えている点が印象的でした。
出場者
優勝者 | 中川家 |
ファイナリスト | 中川家、ハリガネロック、アメリカザリガニ、ますだおかだ、麒麟、フットボールアワー、キングコング、チュートリアル、DonDokoDon、おぎやはぎ |
敗者復活 | 制度なし |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 島田紳助、赤坂泰彦、菊川怜 |
決勝戦リポーター | なし |
敗者復活戦MC | 敗者復活制度なし |
敗者復活戦リポーター | 敗者復活制度なし |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2002
M-1グランプリ2002完全版~その激闘のすべて・伝説の敗者復活戦完全収録~ 【DVD】
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ますだおかだが優勝した第2回大会。司会者が赤坂泰彦さんから大御所お笑い芸人の西川きよしさんに代わり、漫才師が集まる大会としての品格がアップしたように感じました。敗者復活戦も2002年から導入されました。
M-1グランプリ史上唯一、吉本興業所属の芸人が決勝戦出場の半数以下になった1年です。
見どころ
打倒吉本を合言葉に奮闘・優勝したますだおかだはもちろん、テツandトモに対する松本人志さんや立川談志さんの評価が印象的でした。
松本人志さんの「これ漫才と取るかっていうところですよね~」、立川談志さんの「お前らここに出てくるやつじゃないよ」という審査員コメントをきっかけに、M-1グランプリが漫才の大会だと強く感じた方もいるのではないでしょうか?今後のM-1グランプリの方向性を決定づける内容だったように思います。
また、2002年はミスターM-1とも呼ばれる笑い飯が初出場した年です。ダブルボケという新たなスタイルを提示したことは、少なからず今の漫才の流れに影響を与えていると感じました。
出場者
優勝者 | ますだおかだ |
ファイナリスト | ますだおかだ、フットボールアワー、笑い飯、おぎやはぎ、ハリガネロック、テツandトモ、スピードワゴン、ダイノジ、アメリカザリガニ |
敗者復活 | スピードワゴン |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 西川きよし、山寺宏一、中山エミリ |
決勝戦リポーター | 木村祐一 |
敗者復活戦MC | 中田なおき(はりけ~んず) |
敗者復活戦リポーター | なし |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2003
DVD/M-1グランプリ2003 漫才日本ー決定戦/バラエティ/YRBY-50017
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フットボールアワーが優勝した第3回大会。西川きよしさんとともに今田耕司さんが司会になり、今のM-1グランプリのフォーマットが固まり始めた年です。
なお、2003年のM-1グランプリでは、出場資格が結成10年未満から結成10年以内に変更されました。
見どころ
フットボールアワーが2年連続でファーストラウンド1位通過したほか、翌年優勝するアンタッチャブルが敗者復活戦から勝ち上がり、M-1のステージに立った年です。
いまやテレビの覇者になった千鳥がファイナリストとして出場しています。ネタの内容自体は今と変わりませんが、二人とも若くて粗削りな雰囲気です。また、笑い飯が伝説の漫才「奈良県立歴史民俗博物館」を披露し、全審査員から90点以上の評点になりました。
トップバッターのネタに対する点数が出たあとの「現在第1位です!」もM-1グランプリのフォーマットになりました。審査員コメントのシーンもエンターテインメント化が進み、今のM-1グランプリに近づいています。
出場者
優勝者 | フットボールアワー |
ファイナリスト | フットボールアワー、笑い飯、アンタッチャブル、2丁拳銃、りあるキッズ、スピードワゴン、アメリカザリガニ、麒麟、千鳥 |
敗者復活 | アンタッチャブル |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 西川きよし、今田耕司、小池栄子 |
決勝戦リポーター | 木村祐一 |
敗者復活戦MC | 中田なおき(はりけ~んず) |
敗者復活戦リポーター | なし |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2004
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アンタッチャブルが優勝した第4回大会。関東出身のコンビでは史上初、2020年時点では唯一プロダクション人力舎で優勝したコンビが誕生しました。
さらに、彼らがファーストラウンドでは審査員全員が単独1位評価している点や、東京NSC出身の決勝進出者(トータルテンボス、POISON GIRL BAND)が出たことは、多くの関東芸人に勇気を与えた回ではないでしょうか。
見どころ
優勝したアンタッチャブル・山崎さんのほか、初の男女コンビファイナリスト・南海キャンディーズの出場など、特徴的なキャラクターが多く出場した1年。後のM-1グランプリで活躍するトータルテンボスも初出場しました。
島田紳助さんが傷害事件により書類送検されて芸能活動を自粛、松本人志さんが島田紳助さんが出演しなかったことと相方の浜田雅功さんとの裏かぶりを避けたかったことから出演見送り。審査員席の顔ぶれが変わった一年です。
出場者全組が暫定ボックスに座っていることからも、レベルの高い漫才バトルが繰り広げられていたと言えます。
ちなみに、個人的には東京ダイナマイトファンとしては、松田さんの「大事な決勝戦、刀持ってきたぞーぃ!」という掴みが好きです。
出場者
優勝者 | アンタッチャブル |
ファイナリスト | アンタッチャブル、南海キャンディーズ、麒麟、タカアンドトシ、笑い飯、POISON GIRL BAND、トータルテンボス、東京ダイナマイト、千鳥 |
敗者復活 | 麒麟 |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、井上和香 |
決勝戦リポーター | 木村祐一 |
敗者復活戦MC | 中田なおき(はりけ~んず) |
敗者復活戦リポーター | なし |
ゲスト | 吉田沙保里 |
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ブラックマヨネーズが圧倒的な勢いで優勝した2005年の第5回大会。2005年からテレビ朝日本社で決勝戦が行われるようになりました。
ネタの持ち時間が4分まで、超過した場合は減点対象になるというルール改正が行われています。
見どころ
トップバッターの笑い飯に対して松本人志さんが95点を付けるという珍事が起きた回です。
基本的にM-1グランプリはトップバッターの評点が低くされがちなので、ネタの仕上がりがよかったということでしょう。事実、一番手から最終決戦に進出したコンビは2020年までの歴史で、2005年の笑い飯しかいません。
現在はM-1グランプリ審査員を務めるナイツ・塙さんも、2005年のブラックマヨネーズが一番面白い年ではないかと語っています。
また、アジアンが女性コンビで初めて決勝進出したり男女コンビの南海キャンディーズが出場したりと、女性のお笑い芸人が活躍したM-1グランプリ大会と言えます。
出場者
優勝者 | ブラックマヨネーズ |
ファイナリスト | ブラックマヨネーズ、笑い飯、麒麟、品川庄司、チュートリアル、千鳥、タイムマシーン3号、アジアン、南海キャンディーズ |
敗者復活 | 千鳥 |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、小池栄子 |
決勝戦リポーター | 木村祐一 |
敗者復活戦MC | 中田なおき(はりけ~んず) |
敗者復活戦リポーター | 木村祐一 |
ゲスト | なし |
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バーベキューとチャリンチャリンのネタでチュートリアルが優勝した第6回大会。アマチュアコンビの変ホ長調や5人組グループのプラン9、2003年の王者であるフットボールアワーの再挑戦など、話題に事欠かない大会でした。
見どころ
2006年のM-1グランプリはチュートリアルの大会でした。
決勝ファーストラウンドで審査員全員からの1位評価および、審査員全員の得票での優勝は大会史上初。王者にふさわしい、優秀な記録を樹立したと言えます。
ラストイヤーのライセンスが敗者復活からの決勝進出、変ホ長調とザ・プラン9は2006年のみM-1グランプリ決勝進出して以降は勝ち残れないなどの記録も出ました。例年に比べて特殊な顔ぶれだったことがわかるM-1グランプリです。
出場者
優勝者 | チュートリアル |
ファイナリスト | チュートリアル、フットボールアワー、麒麟、笑い飯、トータルテンボス、ライセンス、ザ・プラン9、変ホ長調、POISON GIRL BAND |
敗者復活 | ライセンス |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、眞鍋かをり |
決勝戦リポーター | 木村祐一 |
敗者復活戦MC | 中田なおき(はりけ~んず) |
敗者復活戦リポーター | 加藤明子 |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2007
M-1グランプリ2007完全版 敗者復活から頂上(てっぺん)へ-波乱の完全記録-
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サンドウィッチマンが敗者復活から優勝を果たしたM-1グランプリ2007。
初の東北出身者がチャンピオンに輝きました。いまやおなじみの上沼恵美子さんも、この年から審査員をしています。
見どころ
圧倒的な優勝候補だったラストイヤーのトータルテンボスを、無名の新人であるサンドウィッチマンが敗者復活で大井競馬場から這い上がってくる流れはドラマチックです。
サンドウィッチマンのネタは衝撃的でした。ストレートなツッコミとふざけたボケは爆笑間違いなし。ピザ屋のネタはいま見ても色あせない珠玉の漫才コントではないでしょうか。
ちなみに、2005年のブラックマヨネーズ、2006年のチュートリアルに続き、3年連続で1998年結成のコンビが優勝しました。ほかにも、笑い飯が6回目の決勝進出という単独記録(最終的には9年連続)、POISON GIRL BANDが2年連続最下位という記録が生まれています。
出場者
優勝者 | サンドウィッチマン |
ファイナリスト | サンドウィッチマン、トータルテンボス、キングコング、ハリセンボン、笑い飯、ザブングル、ダイアン、千鳥、POISON GIRL BAND |
敗者復活 | サンドウィッチマン |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、小池栄子 |
決勝戦リポーター | 木村祐一 |
敗者復活戦MC | 中田なおき(はりけ~んず) |
敗者復活戦リポーター | なし |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2008
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NON STYLEがハイスピードな漫才で優勝したM-1グランプリ2008。
6組が初出場と、M-1グランプリ決勝戦の顔ぶれが大きく変わった年です。
見どころ
優勝したNON STYLEだけでなく、オードリーやナイツも含めて最終決戦に残った3組とも2000年結成かつ初出場のコンビ。さらに、笑い飯・U字工事・ダイアンも2000年結成と、出場9組中6組が同じ芸歴という大会でした。
ちなみに、上戸彩さんが司会者に抜擢されたのもM-1グランプリ2008からです。いまや今田耕司さんとともに大会を盛り上げるうえで欠かせない存在になりました。
出場者
優勝者 | NON STYLE |
ファイナリスト | NON STYLE、オードリー、ナイツ、笑い飯、U字工事、ダイアン、モンスターエンジン、キングコング、ザ・パンチ |
敗者復活 | オードリー |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、上戸彩 |
決勝戦リポーター | 木村祐一 |
敗者復活戦MC | 中田なおき(はりけ~んず) |
敗者復活戦リポーター | 藤井隆 |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2009
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すべてのファイナリストが2000年以降に結成されたコンビで迎えたM-1グランプリ2009。優勝者のパンクブーブーは福岡出身と、サンドウィッチマンに続き地方出身者と、関西・関東ではくくれない新時代の到来を予感させる大会になりました。
見どころ
審査員の島田紳助さんが笑い飯に100点を付けました。優勝はできませんでしたが、2020年現在で審査員が100点にした唯一のネタが「鳥人」です。
2020年6月、伝説のネタ「鳥人」について笑い飯の哲夫さんが語るYouTube動画がアップされました。
ちなみに、M-1グランプリ2009は優勝したのがパンクブーブーだったので、スポンサーのオートバックスとしては複雑な心境かもしれません(笑)
出場者
優勝者 | パンクブーブー |
ファイナリスト | パンクブーブー、笑い飯、NON STYLE、ナイツ、ハライチ、東京ダイナマイト、モンスターエンジン、南海キャンディーズ、ハリセンボン |
敗者復活 | NON STYLE |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、上戸彩 |
決勝戦リポーター | 木村祐一 |
敗者復活戦MC | 中田なおき(はりけ~んず) |
敗者復活戦リポーター | 藤井隆 |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2010
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当初、最終年とされていたM-1グランプリ2010。
9年連続出場した笑い飯が悲願の優勝を果たして有終の美を飾ります。
見どころ
グランプリを獲得した笑い飯だけでなく、前年優勝者であるパンクブーブー、スローテンポの漫才が特徴のスリムクラブと、個性豊かな3組が最終決戦でデッドヒートを繰り広げた年です。3組のネタの方向性が大きく違う点は見どころと言えます。
ジャルジャルが出場した点は、のちのM-1グランプリを盛り上げるきっかけになったのではないでしょうか。
審査員の中田カウスさんから70点台の最低点数(79点)をつけられていました。今田耕司さんも「掟破りの漫才」とコメントしたほか、審査員の松本人志さんからも「これはね~、うーん、漫才と取っていいのかどうかっていうのはちょっとありましたよね~」と発言しています。
なお、ラストイヤーに功労者である笑い飯が獲得した点は賛否両論あるかもしれません。好みは分かれるところだと思いますが、M-1チャンピオンにふさわしいネタだったと思います。
出場者
優勝者 | 笑い飯 |
ファイナリスト | 笑い飯、スリムクラブ、パンクブーブー、ピース、銀シャリ、ナイツ、ハライチ、ジャルジャル、カナリア |
敗者復活 | パンクブーブー |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、上戸彩 |
決勝戦リポーター | 木村祐一 |
敗者復活戦MC | 中田なおき(はりけ~んず) |
敗者復活戦リポーター | 藤井隆 |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2015
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多くのお笑い芸人が待ち望んでいたであろうM-1グランプリの復活。
2015年の第11回大会は結成年数15年以下、審査員9名体制と、さまざまなルールが一新されました。
優勝者は敗者復活から決勝進出したトレンディエンジェルです。ノーシードからの大会優勝は史上初の記録となりました。
見どころ
M-1優勝者のうちアンタッチャブルを除く9組のコンビから審査員が選ばれた大会です。
島田紳助さんや松本人志さんが審査員の席を降りた代わりに、M-1世代の芸人が評価するM-1となりました。大会の復活により、演出も派手になったのではないでしょうか。
なお、メイプル超合金は2010年代結成のコンビとしては初めてのM-1ファイナリストです。今もカズレーザーさんを中心にテレビで活躍していますが、新世代が登場したM-1グランプリだったと言えます。
出場者
優勝者 | トレンディエンジェル |
ファイナリスト | トレンディエンジェル、銀シャリ、ジャルジャル、タイムマシーン3号、スーパーマラドーナ、和牛、メイプル超合金、馬鹿よ貴方は、ハライチ |
敗者復活 | トレンディエンジェル |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、上戸彩 |
決勝戦リポーター | ヒロド歩美 |
敗者復活戦MC | 陣内智則、ヒロド歩美 |
敗者復活戦リポーター | なし |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2016
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正統派漫才の銀シャリが優勝したM-1グランプリ2016。
アキナ・カミナリ・相席スタートと、結成から5年以内で決勝進出した若手コンビが3組もいます。
なお、スリムクラブは40代で初めてのM-1ファイナリストのコンビです。結成から15年以内が出場資格になったため、年齢が高い漫才師にもスポットライトが当たり始めたのも新M-1の特徴かもしれません。
見どころ
銀シャリが決勝戦で披露した語源のネタは、銀シャリ・橋本さんのツッコミが光りました。M-1グランプリ2016から、ツッコミのワードセンスがトレンドになってきたのではないかと思います。
本大会から上沼恵美子さん、松本人志さん、オール巨人さんが審査員に復活しました。上沼さんのコメントは近年のM-1グランプリを盛り上げるスパイスになっているでしょう。
ちなみに、M-1グランプリ2005(第4回大会)以来、12年ぶりに全組が暫定ボックスに座りました。ファーストラウンドで上位3位が目まぐるしく入れ替わり、最後まで白熱した大会だったと言えます。
出場者
優勝者 | 銀シャリ |
ファイナリスト | 銀シャリ、和牛、スーパーマラドーナ、さらば青春の光、アキナ、ハライチ、カミナリ、スリムクラブ、相席スタート |
敗者復活 | 和牛 |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、上戸彩 |
決勝戦リポーター | ヒロド歩美 |
敗者復活戦MC | 陣内智則、ヒロド歩美 |
敗者復活戦リポーター | なし |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2017
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ラストイヤーのとろサーモンがM-1チャンピオンに輝いたM-1グランプリ2017。
出順の公平性を期すため、司会の今田さんと上戸彩さんが「笑神籤(えみくじ)」を引き、順番を決定するシステムに変わりました。各コンビの緊張感が増したため、今までのM-1とは違った雰囲気になったのではないでしょうか。
見どころ
2000年代結成の中堅コンビと、2010年代結成の若手コンビが激突する大会でした。
男女コンビのゆにばーすや2014年結成のさや香、そしてミキも決勝ファーストラウンドに進出。一方、史上初のキングオブコントとの2冠を目指すかまいたち、自分たちのスタイルを貫きながらも漫才らしさを目指すジャルジャルなどの中堅勢と白熱したネタ合戦となりました。
そんな中、チャンピオンに輝いたのはラストイヤーにして初出場のとろサーモン。毎年準決勝で敗退していましたが、3票を獲得した和牛になんとか競り勝ちました。
出場者
優勝者 | とろサーモン |
ファイナリスト | とろサーモン、和牛、ミキ、かまいたち、スーパーマラドーナ、ジャルジャル、さや香、ゆにばーす、カミナリ、マヂカルラブリー |
敗者復活 | スーパーマラドーナ |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、上戸彩 |
決勝戦リポーター | ヒロド歩美 |
敗者復活戦MC | 陣内智則、ヒロド歩美 |
敗者復活戦リポーター | なし |
ゲスト | なし |
M-1グランプリ2018
M-1グランプリ2018~若き伏兵はそこにいた~ 【DVD】
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霜降り明星が最年少優勝者に輝いたM-1グランプリ2018。
1990年代のコンビが初めて決勝進出、チャンピオンになった大会です。
見どころ
NON STYLE石田さんが「せいやを使った粗品のフリップ芸」と評価するように、霜降り明星は今までの漫才の枠を超えた新しいネタだと言えます。ナイツ・塙さんが霜降り明星に対する審査員コメントで「吉本の宝」とまで回答したのは印象的でした。
和牛が3年連続で最終決戦に進出したり、スーパーマラドーナやギャロップの林さんが40代で出場したりとたくさんのトピックがあります。また、ゆにばーすが男女コンビで複数回ファイナリストになりましたが、南海キャンディーズ以来の快挙です。
ちなみに、大会終了後にとろサーモン久保田さんとスーパーマラドーナ武智さんが、酔った勢いで審査員の上沼恵美子さんを批判したことが炎上騒ぎになりました。
出場者
優勝者 | 霜降り明星 |
ファイナリスト | 霜降り明星、和牛、ジャルジャル、ミキ、かまいたち、トム・ブラウン、スーパーマラドーナ、ギャロップ、見取り図、ゆにばーす |
敗者復活 | ミキ |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、上戸彩 |
決勝戦リポーター | 陣内智則 |
敗者復活戦MC | 陣内智則、ホラン千秋 |
敗者復活戦リポーター | ヒロド歩美、トレンディエンジェル |
ゲスト | 吉田沙保里、阿部一二三、井上尚弥 |
M-1グランプリ2019
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大会出場組数が初めて5,000組を超えたM-1グランプリ2019。
ノーシードのミルクボーイがファーストラウンドで大会史上最高得点となる681点を獲得し、大きな話題を呼びました。
見どころ
優勝したミルクボーイに加え、ツッコまない漫才のぺこぱや能や狂言をモチーフにしたすゑひろがりずもノーシード。令和らしい、新しい漫才フォーマットのコンビが登場しています。また、オズワルドやニューヨークらもノーシードから決勝に進出しています。
なお、和牛はラストイヤーを待たず、今大会を持ってM-1卒業を発表しました。M-1グランプリの復活後から大会をけん引してきた和牛ですが、時代の流れが変わる出来事だったのかもしれません。
出場者
優勝者 | ミルクボーイ |
ファイナリスト | ミルクボーイ、かまいたち、ぺこぱ、和牛、見取り図、からし蓮根、オズワルド、すゑひろがりず、インディアンス、ニューヨーク |
敗者復活 | 和牛 |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、上戸彩 |
決勝戦リポーター | 川島明(麒麟) |
敗者復活戦MC | 陣内智則、新川優愛 |
敗者復活戦リポーター | ヒロド歩美、津田理帆 |
ゲスト | 堀江翔太、福岡堅樹、稲垣啓太 |
M-1グランプリ2020
「M-1グランプリ2020」~漫才は止まらない!~ 【DVD】
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優勝直後、「漫才なのか?」と物議を醸したマヂカルラブリーが優勝したM-1グランプリ2020。
ボケっぱなし、ツッコミっぱなしの漫才に対し、スピードワゴン・小沢さんは究極の漫才だと絶賛しています。
コロナ禍で芸人さん側も調整しづらい部分もあったと思いますが、新たな時代にふさわしいコンビやネタがたくさん見れた大会ではないでしょうか?
見どころ
チャンピオンになったマヂカルラブリーは、トレンディエンジェル以来5大会ぶりの関東勢のコンビです。野田クリスタルさんはR-1ぐらんぷりで頂点に立ったあとにM-1グランプリも優勝しており、ピンネタと漫才を極めた芸人と言えます。
ユニットコンビで初の最終決戦進出者となったおいでやすこが、審査員のサンドウィッチマン・富澤さんやナイツ・塙さんより年上の錦鯉・長谷川さん(芸歴26年・49歳)と、今までにないコンビも多数決勝進出しました。
出場者
優勝者 | マヂカルラブリー |
ファイナリスト | おいでやすこが、マヂカルラブリー、見取り図、錦鯉、ニューヨーク、オズワルド、インディアンス、アキナ、ウエストランド、東京ホテイソン |
敗者復活 | インディアンス |
司会進行・ゲスト
決勝戦司会 | 今田耕司、上戸彩 |
決勝戦リポーター | ヒロド歩美 |
敗者復活戦MC | 陣内智則、飯豊まりえ |
敗者復活戦リポーター | 津田理帆、中邨雄二 |
ゲスト | なし |
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M-1グランプリの大会概要
放送 | テレビ朝日系列 |
制作 | ABCテレビ
吉本興業 WINSWIN(制作協力) |
スポンサー | オートバックスセブン(~2010年)
Cygames、日清食品、ファミリーマート、ユニクロ(2015年~) |
企画 | テレビ朝日(協力)
GYAO!(WEB企画協力) |
演出 | 白石和也(ABCテレビ総合演出) |
チーフ・プロデューサー | 田中和也(ABCテレビ)
村野裕亮(吉本興業) |
ナレーター | 畑中ふう(2003年第3回~)
Sayoko Kamei(2019年第15回~) |
オープニング曲・エンディング曲 | Deep Purple『Smoke On The Water』 |
公式サイト | https://www.m-1gp.com/ |