この記事のライター:Natu

 

漫才・コント問わずお笑いを見るのが好きです。かまいたち、ナイツ、空気階段、タイムマシーン3号、金属バット、蛙亭、東京03など独特な世界観を持つ芸人さんが特に大好きです。

 

各年によってドラマがある「M-1グランプリ」。2002年のM-1グランプリからは敗者復活戦が採用され、さらに趣のある大会となりました。そんなM-1グランプリ2002のフル動画を無料で見ることはできるのでしょうか?

 

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M-1グランプリ2002決勝戦の結果

 

第二回目となるM-1グランプリは、2002年に行われました。

番組司会者には西川きよし、山寺宏一、中山エミリを抜擢。

今大会から審査員のコメントも入るようになった点も大会をさらに盛り上げています。

 

決勝日 2002年12月29
番組司会 西川きよし/山寺宏一/中山エミリ
審査員 島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
参加数 1756組

 

M-1グランプリ2002:ファイナルラウンド

M-1グランプリ2002から、最終決戦は1組増えて3組になりました。進出したコンビは、フット、ますだおかだ、笑い飯。非常に見ごたえのあるメンツですね!3組ともかなり面白かったです。

1組目:フットボールアワー

披露宴の司会がテーマの漫才。のんちゃんのイラっとするキャラが良い味を出していました。

詰め込むボケの数の多さに圧倒されます。

優勝こそしなかったものの、フットボールアワーとしての爪痕をしっかりと残したステージでした。

2組目:笑い飯

笑い飯の、コンビ間でボケを取り合うダブルボケのスタイルに強引にお客さんを引っ張っていく力強さ。荒々しいけれど人を惹きつけるコンビですよね。

3組目:ますだおかだ

荒々しい笑い飯とは反対に安定した漫才のますだおかだ。漫才師を育てるゲームという変わったネタでした。

笑い飯のような破天荒な漫才のあとに見ると素人目には少し物足りなさも感じましたが、正統派漫才を高い技術できっちりやる素晴らしさがありました。


優勝はますだおかだに贈られましたが、審査員を務めた島田紳助からは「フットボールアワー俺は負けてないと思った」という発言があり、かなり接戦だったことが分かります。

 

M-1グランプリ2002:決勝ファーストラウンド

M-1グランプリ2002決勝ファイナルラウンドを戦ったのは、前回2001で準優勝となったハリガネロックをはじめとする9組。各コンビの紹介とネタの感想をまとめました。

 

ハリガネロック

コンビ名 ハリガネロック ユウキロック(ボケ)

大上 邦博(ツッコミ)

結成年 1995年

 

ハリガネロックの特徴といえる勢いの良さはありますが、前回と比べるとやや物足りなさがありました。トップバッターでの緊張があったのかもしれません。ネタの後半になるとキレを取り戻してきたような印象でした。

島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
75 65 83 81 86 85 70

(合計545点)

 

ますだおかだ

コンビ名 ますだおかだ 増田 英彦(ボケ)

岡田 圭右(ツッコミ)

結成年 1993年

 

結成10年目を迎えるますだおかだはこの年がM-1ラストイヤー。ハリガネロックと比べると器用な漫才という感じで、テンポよく笑いを取っていく感じでした。ネタの構成を工夫している点からも、リベンジにかける情熱を感じました。

 

島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
89 70 92 90 96 95 80

(合計612点)

 

 

ダイノジ

コンビ名 ダイノジ 大谷ノブ彦(ボケ)

大地洋輔(ツッコミ)

結成年 1994年

 

ネタのほとんどがノリツッコミという斬新な手法を使ったダイノジ。一世風靡セピアの踊りを入れるという変わったアプローチも面白かったですが、審査員の大竹まことさんからはやや間延びをしていたというコメントをもらっていました。

島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
83 60 78 78 81 84 70

(合計534点)

 

テツandトモ

コンビ名 テツandトモ テツ(中本 哲也)(ボケ)

トモ (石澤 智幸)(ツッコミ)

結成年 1998年

 

テツandトモの元気いっぱいのワンマンライブを見れた!という感じでしたが、漫才No.1を決めるM-1グランプリのスタイルにふさわしいかどうか物議を醸しました。

M-1グランプリ2020で起きたマヂカルラブリー漫才論争の先駆者に近いかもしれません。


島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
76 65 77 82 79 90 70

(合計539点)

 

 

フットボールアワー

コンビ名 フットボールアワー 岩尾 望(ボケ)

後藤 輝基(ツッコミ)

結成年 1999年

 

決勝戦1位を獲得したフットボールアワー。前回よりもさらにパワーアップした漫才でした。テーマはファミレス。のんちゃんのキャラと後藤さんのツッコミのかけあいがバッチリ決まり、フットボールアワーの形がしっかり表れていました。

 

島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
89 85 91 95 94 97 70

(合計621点)

 

笑い飯

コンビ名 笑い飯 哲夫(ボケ・ツッコミ)

西田 幸治(ボケ・ツッコミ)

結成年 2000年

 

麒麟と同じく、ノーマークの無名新人として上がってきた笑い飯。ネタは荒っぽいものの、笑い飯独自のスタイル「ダブルボケ」は審査員をはじめとして見ている全ての人に衝撃を与えました。

哲夫くん、西田さん、二人の卓越したセンスをM-1にたたきつけたような感じですね。

そして、ここから笑い飯とM-1の長い歩みがはじまるのでした……。


島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
86 80 80 84 84 83 70

(合計567点)

 

おぎやはぎ

コンビ名 おぎやはぎ 小木 博明(ボケ)

矢作 兼(ツッコミ)

結成年 1995年

 

前回のM-1で最低点数だったおぎやはぎ。2002では、結婚詐欺師のネタをやり、おぎやはぎの独特な雰囲気で会場をうまく巻き込めていました。

審査員や会場がおぎやはぎの楽しみ方を分かってきた感じもありました。

談志師匠から高い評価を得ていたところもさすがでしたね。

島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
76 80 79 79 85 82 80

(合計561点)

 

アメリカザリガニ

コンビ名 アメリカザリガニ 平井 善之(ボケ)

柳原 哲也(ツッコミ)

結成年 1994年

 

前回好調だったアメリカザリガニでしたが、2002では充分に力が発揮できていない感じでした。アメリカザリガニの代表するカーチェイスのネタでしたが、結果は振るわず。これもM-1グランプリという大きな大会ならではですよね。

 

島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
73 60 78 78 83 83 70

(合計525点)

 

スピードワゴン

コンビ名 スピードワゴン 小沢 一敬(ボケ)

井戸田 潤(ツッコミ)

結成年 1998年

 

本大会から導入された敗者復活戦。その栄えある第一号の復活組のスピードワゴン。ヒーローをテーマにしたネタで、井戸田さんが熱く鋭いツッコミが印象的でした。

ベストを尽くした漫才でしたが、談志師匠だけ50点という得点の低さ。

会場に緊張感が走ったのが伝わってきました。

島田紳助 松本人志 大竹まこと ラサール石井 島田洋七 中田カウス 立川談志
73 75 80 86 86 85 50

(合計535点)

 

 

 

M-1グランプリ2002準決勝進出コンビ

M-1グランプリ2002準決勝は、11/30()にルミネtheよしもと、12/1()になんばグランド花月で行われました。去年ダークホースとして一躍脚光を浴びた麒麟や2005M-1グランプリ王者のブラックマヨネーズ、2008M-1グランプリ王者NON STYLEの姿も。

 

COWCOWや2丁拳銃といった実力派や、今や全国的な人気者となった千鳥といったそうそうたるメンツも準決勝まで進出していました。ちなみに、千鳥は翌年2003M-2で決勝進出を果たしています。

 

準決勝まで勝ち上がってきた芸人さんはすでに甲乙つげがたい位のレベルですよね。

当時人気の芸人さんや今テレビで良く見る芸人さんも、漫才のネタで勝負するM-1に挑戦していたんだと思うと応援したくなります。

 

M-1グランプリ2002準決勝進出コンビ一覧

 

アジアン/アップダウン/アメリカザリガニ/インパルス/Over Drive/おぎやはぎ/おはよう。/COWCOW/花鳥風月/カリカ/キャン×キャン/麒麟/キングオブコメディ/キングコング/サカイスト/三拍子/ジパング上陸作戦/品川庄司/シャンプーハット/18KIN/シュガーライフ/少年ギャング/ストリーク/スピードワゴン/線香花火/せんたくばさみ/ダイアン/ダイノジ/タカアンドトシ/千鳥/チャイルドマシーン/チュートリアル/ツインズ/テツandトモ/天津/$10/トータルテンボス/飛石連休/2丁拳銃/NON STYLE/ババリア/ハリガネロック/Bコース/ビッキーズ/フットボールアワー/ブラザース/ブラックマヨネーズ/ヘッドライト/ますだおかだ/ママレンジ/ライセンス/ランディーズ/りあるキッズ/ルート33/レギュラー/ロザン/笑い飯

 

 

M-1グランプリ2002の感想

M-1グランプリ2002は、第1回目からブラッシュアップされた素晴らしい大会だったと思っています。特に敗者復活システムを取り入れたことでM-1がより面白くなりました。

 

司会進行も見違えるほどスムーズになり、大会が引き締まったようになりました。

さらに、審査員がコメントするようになった点も大きく、毒舌でおなじみの落語家・立川談志さんのコメントに芸人さんがたじたじになっているところも大会の良いスパイスになったと思います。

 

個人的にはM-1グランプリ2002で印象に強く残っているのは、意外と優勝したますだおかだではなく、初登場の笑い飯や連続した笑いを取っていたフットボールアワーでした。


 

 

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